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採用は慎重に…

こんにちは とある飲食店で 4月に見慣れない店員が2名程いたはずなのですが 5月になって全く姿が見えないので、他店に異動したのですか? と問うたところ なんと、早くも自己都合退職されたとのこと…。 なぜにそう […]

こんにちは

とある飲食店で 4月に見慣れない店員が2名程いたはずなのですが 5月になって全く姿が見えないので、他店に異動したのですか? と問うたところ なんと、早くも自己都合退職されたとのこと…。

なぜにそうなったのかはよくわかりませんでしたが 従業員を増員したいお気持ちはわかるのですが よくよく慎重にならなければ 元の木阿弥どころか 募集に掛けた費用 雇い入れから退職までの教育費、退職者が今まで働いた!?!給与そして税務・労務手続等を考えると マイナス面ばかりが大きく出てきてしまいます

もっとも いなくなるだけならば まだ良い方かもしれませんが 紛争問題に直結することも 事案によってはないわけではありません

数回の面談・面接・筆記試験で 全てを見抜くというのは至極難しいと思いますが 面談時の受け答え、提出された書面の体裁や自書していたら その筆記に丁寧さが見られるのか等 技能的なことは二の次にしても よく見るべきと考えます

それから これはよく聞くことかもしれませんが 募集が常に出ているところほど 定着しないことが裏付けられてしまうこともあります またSNSで募集するのはどうかと聞かれることもありますが そのSNSはだれがよく見ているのかを意識した上で 運用された方がよいと考えます

ふと気がつきましたが 最近ではSNS等で 閲覧で一部の方のみとなっていても 経営者が自らタイピングして 従業員が退職されてしまった事実について あたかも経営者自身は正しいことをしているかのような投稿は 記すべきではないと考えます なぜなら採用を決めたのは 他ならぬ経営者であり その采配について 自身はうまくできないと公言していることと同じと考えることができるからです 公開範囲にもよりますが もしかしたら顧客等の取引先も閲覧していると考えただけでも 投稿したことによる効果は 決してプラスには働かないと考えます

やや労務的なことかもしれませんが 紛争を未然に防ぐ一番の方法は 採用をもっと慎重にすること これが最善の策であると考えます

ということで 前回はあまりにもマニアックだったのでもう少し身近なことを記してみました

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