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生活習慣と借り入れについて

おはようございます

今朝は やや重たい話かもしれませんが 記します

生活習慣と借り入れについてです

某同業者が マスコミまた組織から 債務整理に関する報酬のことについて 様々な 謂わば道理的な批判がされているようですが どうも 腑に落ちません

もっとも 行き過ぎていることについて それが正当だとは 思いもしません

ただ もともとは 返せないのに借り入れたというのが 一番の問題であると考えます

実のところ 個々の事案について 意見としての抜本的な答え(解決策)は 各先生方は 持っています ただ本音を語ると嫌われるし 何よりも報酬に結びつかないのです 依頼者によっては病的な方もいらっしゃる とおっしゃる先生もいらっしゃいます 私見ですが 債務整理についても 事案によっては社会保障の保健が適応され 更生できれば 安価で対処する先生がもっと増えるかもしれませんが そうはならないでしょう 事実認定が難しいと思われるのです

では多重債務にならないために どうすれば良いのか

先ずは 収入について よく考えることです 現状では生活することでさえも難しいのであれば 勇気を持って生活保護を受けることを決心することも必要かもしれません そのために持ち家の権利を手放すことも視野に入れなければなりません その上で 生計 家計を再生させていくには 個人であれば 仕事をすることを真剣に考えなければなりません 仕事について 将来に向けての視野を持ってほしいのです 今は 自身にとって特技や技能がないと 感じている方もいらっしゃるかもしれません でも生きていれば 何かしら関心を持っていることがあるはずです ではその関心を持っていることでもって関わる仕事を考えてみてはいかがでしょうか もしその仕事に就いてみたいのであれば そうなるためにどう行動すれば良いのかを考え 実行する気持ちを持ってほしいのです

次に 家計 出て行くお金のことを よく考えることです
現代において 携帯電話 スマートフォンは 再就職に向けて もはや必需品になっており そのものを手放すのは 難しいかもしれません ただ使い方を見直す余地はあるのかもしれません
通信費については よくよく見直した方が良いと思います それほど使うわけではないのに 単に 無駄に払っているだけということもあるのかもしれません
有料ゲームはやめるべきだと思います 今のゲームはよくできていて 一見 有意義なつながりができるかもしれませんが それはあくまでゲームの中だけであり ご自身にとって有意義に現実社会にまで波及することは至極難しいです ゲーム会社に支払うお金が無駄に出て行きます 財産的価値は 何も残りません 強いて言うならば ご自身の内面的な空虚な満足感だけでしょう それ以外は 何も残らないのです
無駄にSNSを使っているのも 考えものかもしれません すべきことがあるにも関わらず それをないがしろにして 時間を費やしてしまうことは 愚の骨頂であり 考えなおさなければなりません

移動手段についても よく考えてほしいです 特に 体は一つしかないのに 車を複数台持っていらっしゃることは関心しません なぜなら車を維持する費用(修繕費、車検代、ガソリン代等)の他に 事故が起きてしまった時の備えとしての保険をかけているはずです この保険料が月々ではそう感じないかもしれませんが 年単位で考えてみれば 結構大きな金額となります

また生命保険についても 定期的に見直すべきと考えます 契約当時の保障内容が今現在とあっているのか もう一度見直すことが必要かもしれません

借入れについて よく考えてほしいものです
住宅ローンについては 銀行等の審査があり その審査に問題がないということは ある意味 銀行としては 当面 回収のめどがつくので 貸し付けても問題ないということの表れでもあります たしかに 住宅を購入できるまで 自己資金を貯蓄することとなると いったい何時になったら ご自身の家が持てるのかという問題もあるのかもしれません そんな意味では住宅を取得するための借入れは無駄ではなく有意義なことに位置づけられるかもしれません
一方で見方を変えれば 住宅の供給は むしろ過剰であるので しっかり探しつづければ 優良な物件は 見つかるかもしれません

一番問題なのは 生活費が足りないから 借り入れをすることです 返済のめどが立つのでしょうか そのことをよくよく考えなければなりません

もし借りるのであれば 何時から何時までに 元金 そして付与される利息は幾らなのか そして利息を付けて幾ら返さなければならないのかを よくよく考えなければなりません

事業をしていらっしゃる方は 個人の方より比べると 借入れはより身近なものかもしれません ただ事業の目的で借り入れることは 現在の少ない自己資金によって借入によって レバレッジ(てこの原理)によって 大きな収益を上げることが期待できるからであって 生活費を賄うための借入れ 収益の見込みが期待できないのに借り入れることは 借り入れた後のリターン(収益)のめどが全く経たないことがほぼ明らかなのです

お金を借りるということがどういうことなのか 確かに 義務教育ではここまで 授業として取り扱われることはないでしょうし 難しいことかもしれません またお金ということについて 教えることがやや難しいことと捉えているからなのでしょう

いろいろと記しました 回を重ねて 整理していきたいと思います

司法書士 大山 真 事務所
TEL: 047-446-3357

菜の花畑
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登記簿からわかること

こんばんは

先日 抵当権の抹消登記申請代理の依頼があり 対応しました

少し気がついたことですが 登記という制度を側面から見たとき どのようなことがわかるのか 今回は そんな切り口から 記してみたいと思います

登記という制度 法令によると 不動産登記では 対抗要件の付与 というのが一番の目的です 会社・法人登記では 第三者は 会社・法人について登記されている事項に関する事実についてはすでに知っている すなわち悪意擬制(害意という意味ではなく、ある事実について知っているという意味)が法令上働くことが定められています

今回は そのことを細かく記そうとは思ってはおりません 結果的にというか 制度の側面といったらよいでしょうか? 登記という制度から 導かれること そそいてその導かれたことと利用できることを 探ってみようと思います

登記という制度は 事実に基づかなければ 登記をすることが 当事者はもとより 登記間でさえも することができません このこととと実際に登記されている事実は 意思の不存在 瑕疵ある意思表示に基づくものでもない限り 過去にその事実があったということが わかります

すなわち 不動産の登記ならば その不動産そのものの履歴 所有者の変遷 その所有者がどのように不動産を使用収益していたのか 所有者が財産上の紛争の関与の有無などがある程度わかります 商業法人登記ならば 事業内容 役員の変遷 事業規模の拡大縮小 紛争の関与の有無がある程度わかります

そうすると 不動産登記では その不動産が優良物件なのか否か のみならず その所有者の財産状態や場合によっては貞操までわかってしまう場合もありえます
商業法人登記においては その会社法人の内部統治の状態から 円滑円満に 事業展開しているのか 法令を遵守することを重んじているのかなども見ることができるのです

次回以降の投稿で 細かいことを記していこうと思います

会社の本店移転に関する登記の相談をお受けいたします
司法書士 大山 真 事務所
TEL: 047-446-3357

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事務所より 法教育

基本的に不要式であります

こんにちは

今回のタイトルは 唐突ですが

不要式という言葉を取り上げます タイトルを考えていて 唐突さがあったも良いのかな と思い 「不要式」という言葉を改めて しるしてみました

反対語としては「要式」ということなのですが ある権利を形成するには、定まった方式をとらなければならないという意味と捉えて頂いてよいと思います

よく書面が無いから無効だと 問題が起きてから 騒ぐ方もいらっしゃいますが 実のところ 民法では そのような規定は ごくごく限られています

そんな意味では 書面が無くても 成立する契約の方が多いのです

もっとも昨今の民法改正において 幾つかの権利を確定させるには定まった方式に則らなければならないものもあります 例えば根保証契約ですね

殆どの契約は口頭でも書面でもどちらでも成立させられます そういう意味では「不要式」ということになりますね

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事務所より 法教育

法教育について 前回の答え

こんにちは

題目に上がっている「法教育」という単語を 見かけたことはございますでしょうか?

随分地味に 展開していることなので 初めて耳にすることかもしれません

どうしても法律というと遠い存在のように思えてしまい なかなか実感が湧かない方も多くいらっしゃるのではないかと思います

できるだけ 身近なことを織り交ぜて これから 少しずつ記していこうと思います

ところで 前回の投稿の借入れに関する完済時期の答えですが「完済しない」が正解です。

なぜなら、民法の規定に準じると、元金、利息、費用の支払義務があるならば、費用、利息、元金の順番で支払った金員は充当されます。そうすると月々、金10,000円の支払だけでは、元金が減らないため、いつまでも、借り入れた金員は残っていることになるのです。

テレビコマーシャルメッセージ(CM)で「ご利用は計画的に…」というメッセージが流れますが、何時元金をいくら、利息を年率何パーセント(もしくは日歩)で借り入れて、何時までに総額幾ら返さなければならないのかを、借り入れの実行前に、今一度、立ち止まって考えるべきですね。また何のために借入をするのかをよくよく検討した方がよいと考えます。場合によっては安易に借り入れるよりも もっと良い方法があるかもしれません。もっともどれほど法律上のスキームを駆使しても、入ってくる要素(収入)と出て行く要素(支出)を見直さなければ、またもとの木阿弥となってしまうこともあります。法律による救済は万能ではないことを記憶に留めてほしいと思います。

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事務所より 法教育

法教育を考えてみました

 私は、エンジニアから街の法律家である司法書士になりました。最近では、技術者として仕事をしてきたときよりも、様々な多くの方と出会う機会に恵まれて、転職してよかったと思っています。気がついたことですが、巷では半導体技術よりもずっとずっと身近である法律ですが、実のところあまり認識がされていないと感じています。

 司法書士の専門分野は登記業務が代名詞ですが、それにしたって登記の前に、実体が存在していなければ、登記にも反映させることはできないはずです。そうすると手続に関する法律は熟知していなければならないことは当然ですが、実体法についても我々司法書士は知っていなければならないのです。もちろん実務においてとても重要であるので、熟知しています。

 そこで司法書士なりに、登記実務以外でも、社会に貢献できることはないかと考えました。それは、これから社会に出る方や、債務整理が完了してこれからまた気持ちを新たに人生を歩まれる方、社会で活躍されている経営者の方々、定年退職をしてこれから第二の人生を歩まれるにあたってヒントとなりうることを探していらっしゃる方を対象に、法教育をテーマとして、講演、コンサルタントをしていきたいと思います。

 現在、仕様を検討中です。近いうちに、民法等の規定についての解説のブログ等を公開したいと思います。

相続に関する相談を受け付けています

司法書士 大山 真 事務所
TEL 047-446-3357
事務所:千葉県白井市冨士185番地の21

冬の蔵王

上記記事は、旧ブログ「時報」より、2022年9月22日に、本ブログに移植しました。