経営者の方へ
社員教育を徹底的に行えば、経費を徹底的に削減できるという神話を信じていらっしゃいますか。社員の行動の根源は、何だと思いますか?
もしかして、何かのレクチャーをする、毎月の社長通信(新聞?!)を発行する、だけで社員の行動の根源は確保されるのでしょうか?
私は違うと思います。特に優秀な社員であればあるほど、返って押し付けられているだけにすぎないと思います。
では、どうすれば良いのか。答えは簡単です。
できる人材にかける言葉は
ほんの一言「頼りにしている」と本人の前でそう言ってあげれば良いのです。社外に出てしまえば、経営者も従業員も普通の人と変わりませんが、社員は、経営者から直接「頼りにしている」と言われれば、これまで上がらなかった行動の根源を上昇させて、業務に従事するはずです。
体験したこと
このことは、私自身が、勤め人だったときに、職場で経験しました。いろんな数字を並べ、これからどうするんだとは言われませんでした。経営者は、数字に対しては本当に深刻そうな表情を浮かべながらも、「頼りにしている」と言いました。それまで売上が上がらない、どうしたら良いのか、経営者からクビを言い渡されるかもしれないと私の所属部署のスタッフ全員がびくびくしながら仕事をしていたのですが、その一言で一気に部署全体の士気が上がりました。
従業員でも良くしたいと思ってる
ところで、業績が上がらない中でも、集団の中に潜在的に信念を持っている従業員はいます。あれやこれや指示を出さなくても、解決策は無意識に気がついているはずなのです。ほんの一言「頼りにしている」と言われると、どうしたら良いのか従業員たちで学ぶのです。
経営者は、マネージメントも大きな仕事ですが、これからの事業をどのよう発展させるのかということに集中してほしいと思います。過度な指摘は返って行動の根源を奪うことと同じだと思います。
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司法書士 大山 真 事務所
TEL:047-446-3357
上記記事は、2022年11月16日、旧ブログ「時報」より、本ブログに移植しました。
回想
過去の経験を記しました。業績が振るわない事態に陥り、急に、上席が、デスクにいた部門従業員全員を召集し、辞意を表明し、その数日後、会社代表者が、その部門の従業員全員に対し、かけた言葉でした。
士気を上げるには、どうするのか?という問いは、常にあると思います。しかしながら、全てが先制的であれば良いのかといえば、そんなこともなく、民主的なやり方で取り組んでみたり、場合によっては、責任を課すとともに権限や自由裁量を付与し、士気を高めることは、必要なことだと思います。